会長声明・意見

令和5年6月30日からの大雨等にかかる会長談話

令 和 5 年  7月 2 4 日
                    山 口 県 弁 護 士 会
会 長 松 田 訓 明

 このたびの令和5年6月30日から7月1日にかけて山口県内において発生しました大雨により,和木町を除く18の市町に対し,土砂災害警戒情報が発表され,県内各地で,記録的短時間大雨情報が発表されるなど,累計雨量は295mmを超える大変な大雨となりました。山口市,美祢市には,多数の者の生命,身体に危険が差し迫っており,救助を必要としているとして,災害救助法が適用されることとなりました。
 7月3日現在の山口県内の被害状況は,人的被害,住家被害では,1人が死亡,一部損壊が下関市で1棟,床上浸水が187棟,床下浸水が181棟に及び,公共土木施設のうち95か所が被害を受け,ライフラインも停電や断水が発生するなど,県内にさまざまな被害が発生しております。
 また,令和5年7月7日から7月10日頃にかけて山口県内において発生した大雨により,3棟の一部破損,6棟の床下浸水が確認されています。
 このたびの大雨により,亡くなられた方,被災された方々に対し,心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 山口県弁護士会(以下,「当会」といいます。)では,平成21年に防府の豪雨災害,平成25年に萩市須佐の豪雨災害,平成30年7月豪雨を経験しております。
 これまでに実施してきた被災された方々への法律相談など,これまでの法的支援の経験,ノウハウを生かし,被災者の皆様へ,迅速かつ適切な法的支援をしていきたいと考えており,被災された方々の一日も早い復興を支援するため,臨時の電話相談を実施し,また,必要に応じて,臨時法律相談を検討していきたいと考えておりますので,県民の皆様におかれましては,どうぞご利用くださいますようお願いいたします。
 今後も,当会は,日本弁護士連合会,全国の単位弁護士会,自治体等と協力をし,会を上げて,被災者への支援に全力で取り組むとともに,被災地域の復旧,復興に努力していく所存です。